
オリヴィエ賞、トニー賞、モリエール賞を受賞した『ART』は、崩れかけた友情を描く、容赦なく可笑しいコメディです。
セルジュが高価な“真っ白の”現代絵画を購入したことをきっかけに、親友のマルクとイヴァンとの間で始まった無害なはずの「好み」をめぐる議論は、次第に敵意を帯びていきます。長年積もっていた緊張が噴き出し、3人は言葉が、最も身近な相手をいかに深く傷つけ得るかを思い知らされます。
鋭く、そして不穏な『ART』が投げかける危険な問い——友情は、どれほどの“真実”に耐えられるのか?
ここ30年でもっとも称賛されてきた現代戯曲のひとつである『ART』は、今なお大きな笑いと、思わず身につまされる痛みを同時に呼び起こし続けています。


