シープドッグ・シアター
2024/02/14~2024/02/18

ハムレット

シアターボンボン(東京)

ストーリー

シープドッグ・シアターの『ハムレット』は、シェイクスピアの不朽の悲劇を、大胆かつ現代的に解釈している。作品の翻案で特に注目すべきは、ジェンダー・ノンコンファーミングである小川深彩を主役に起用したことであり、この決定は作品のおける自己発見とアイデンティティの探求に深い意味合いを加えるものとなった。この古典的な物語を現代的なテーマのレンズを通して再創造することで、『ハムレット』の核心である内省的な要素を高めるだけでなく、多様性と受容性をめぐる最近の議論にも深く関わっている。日本では、トランスジェンダーの問題に対する認識はまだ限定的であるため、このようなキャスティングは、劇団の包括性と制作への取り組みを力強く表明するものとなっている。ハムレットの有名な独白、例えば "To be or not to be "は、キャラクターの実存的内省がジェンダー・アイデンティティと自己受容への葛藤という文脈の中で再解釈されることで、新たな響きを帯びてくる。ウィリアム・シェイクスピアの『ハムレット』をシープドッグ・シアターが見事に演じることで、観客は、本物であること、道徳、真実の探求といった普遍的なテーマについて、新たな視点から考えさせられることになるだろう。

ハムレット

脚本:ウィリアム・シェイクスピア 監督:マイケル・ウォーカー
シアターボンボン(東京)
2024/02/14~2024/02/18

キャスト

スタッフ

制作の舞台裏

『ハムレット』のリハーサルに臨む小川深彩とエンゾー・ソマズ
『ハムレット』のリハーサルに臨むカール・ブラドリー、小川深彩、エンゾー・ソマズ
『ハムレット』のリハーサルに臨むエンゾー・ソマズ、ローラー・ポルアッコー、キアナー・ユーキモートー
『ハムレット』のリハーサルに臨む小川深彩とエンゾー・ソマズ
『ハムレット』のリハーサルに臨むキアナー・ユーキモートーとローラー・ポルアッコー
『ハムレット』のリハーサルに臨むローラー・ポルアッコーと小川深彩

今後の公演

03/25~04/05
アート
オリヴィエ賞、トニー賞、モリエール賞を受賞した『ART』は、崩れかけた友情を描く、容赦なく可笑しいコメディです。 セルジュが高価な“真っ白の”現代絵画を購入したことをきっかけに、親友のマルクとイヴァンとの間で始まった無害なはずの「好み」をめぐる議論は、次第に敵意を帯びていきます。長年積もっていた緊張が噴き出し、3人は言葉が、最も身近な相手をいかに深く傷つけ得るかを思い知らされます。 鋭く、そして不穏な『ART』が投げかける危険な問い——友情は、どれほどの“真実”に耐えられるのか? ここ30年でもっとも称賛されてきた現代戯曲のひとつである『ART』は、今なお大きな笑いと、思わず身につまされる痛みを同時に呼び起こし続けています。
11/28~12/06
から騒ぎ
シェイクスピア喜劇の傑作のひとつ『から騒ぎ』は、機知とロマンス、そして巧みな欺きに満ちた作品です。ベアトリスとベネディックの軽妙な掛け合いから、噂と名誉が生む暗い影まで、物語は時代を超えて現代にも響くテーマを描き出します。 今回、私たちシープドッグはこの古典に独自の視点を加え、心とユーモア、そして大胆な演出で『から騒ぎ』の世界を新たに立ち上げます。
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03/11~03/21
ラングズ
親密で、ユーモラスで、そして胸をえぐるほど正直な作品――『Lungs』は、愛と親になること、そして燃え続けるこの世界で子どもを持つことが希望の証なのか、それとも狂気なのかをめぐって葛藤するカップルを描きます。 余計な装飾をすべて取り払い、目の前で息づくように展開するこの二人芝居は、現代社会のむき出しの感情と不安を、笑いと切迫感をもって鮮やかに捉えます。 観劇後も長く心に残るこの作品を、皆さまと共有できることを心から楽しみにしています。
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過去の公演情報

ロミオとジュリエット

明治時代の日本は、伝統と進歩の狭間で揺れ動いていた。若い日本人女性が外国人と恋に落ちたとき、悲劇が起こる。

ザ・エフェクト

抗うつ新薬の臨床試験を舞台にした『ザ・エフェクト』は、思いがけず互いに惹かれあうことになった2人の被験者、トリスタンとコニーの人生を描く。

ザ・リトル・フェロー

『ザ・リトル・フェロー』は、復讐に燃えるイングランドで最も有名な宮廷女官を描いた痛快コメディだ。
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